HI-TOP Journal — 2009
トヨタ ウィッシュ 1.8S
街に溶け込み、暮らしを支える確かさ
Quiet Confidence
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01 / Origin
意外なことに、ウィッシュは「ミニバンを嫌う人のためのミニバン」として設計された。2003年の初代登場時、トヨタのエンジニアチームが掲げたコンセプトは「5ドアワゴンの操縦感覚で、7人乗りの機能を持つ」というものだった。背が低い。全高1,580mmというプロポーションは、当時のミニバン市場では異端に近かった。実は、このフォルムには明確な意図がある。重心を下げることで、ミニバン特有のロール感を抑制する設計思想だ。2009年のモデルはその2代目。プラットフォームをAZE系からZGE系へ刷新し、ホイールベースを2,750mmまで延長した。室内の広さは数値以上に感じる。着座位置の設計が上手い。街なかで信号待ちをしているとき、窓の外に広がる福岡の風景が、低いベルトラインの向こうにちょうどよく収まる。それがウィッシュのいる場所だ。

ウィッシュは「嫌われないミニバン」として生まれた。
02 / Drive
1ZZ-FEから進化した2ZR-FAEエンジン。排気量1,797cc、最高出力132ps。数値だけ見ると地味に映る。だが実は、このエンジンには見落とされがちな事実がある。トヨタがVVT-iをウィッシュ向けに最適化したのは、高回転の爽快感ではなく、1,500回転から2,500回転の「街中で最も使う領域」でのトルクフィールを磨くためだった。アクセルを軽く踏む。合流車線でスッと速度が乗る。その感触に余計な演出がない。走行距離6.5万km。エンジンの当たりがついた頃合いで、まだ消耗という言葉とは遠い距離にいる。FWDの安定した接地感は、雨の多い北九州の道でも動じない。ATのシフトはなめらかで、ドライバーに変速を意識させない。これは設計の成熟度を示すひとつの指標だ。駐車場でのステアリング操作も軽い。最小回転半径5.2m。街を走ることに特化した数字が、ここに並んでいる。

03 / Detail
この1台を選ぶ根拠

01
修復歴なし、6.5万km
事故歴のない車体は骨格の歪みがない。走行距離も2ZR-FAEエンジンの設計寿命から見れば、まだ序盤といえる水準だ。

02
車検整備付きで渡す
納車時点で法定整備が完了している。購入直後から追加コストなく乗り出せる状態を、HI-TOPは前提として用意している。

03
低重心ボディの恩恵
全高1,580mmという数値はミニバン市場では低い部類。重心の低さがコーナリング時の安定感に直結し、乗用車に近い感覚を生む。

04
FWDが街に合う理由
前輪駆動は旋回時のアンダーステアを出しやすいが、ウィッシュの設計はトーションビームのセッティングでそれを巧みに抑制している。

6.5万kmは、エンジンが本領を発揮し始めた距離だ。
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